たにやんの住まい勉強会

住まいについて学んだことを記事にしていきます。

2023-01-01から1年間の記事一覧

住まいの空気環境

①空気の温度と湿度の相関関係空気は気温が高ければ多くの湿気を含むことができます。また、温度が下がれば、湿気としてとどめておくことができず水になり、部屋の表面などに結露として現れます。つまり、室内で温度差が大きいと結露に結びつきます。特に空気…

漆喰の効能

①同じ自然素材の塗り壁、珪藻土とどこが違うのかどちらも地球からの贈り物ですが、大きな違いはその原料にあります。そのことにより、空気中の二酸化炭素と反応し自力で硬化できる漆喰と添加物の力を借りなければ硬化できないのが珪藻土です。その添加物が自…

セルロースファイバーの効能

セルロースファイバーとは・・・セルロースファイバーは植物、特に木材から取り出した天然の素材です。天然の木質繊維の断熱材ですので、木造の構造躯体に最もなじみやすい断熱材です。セルロースファイバーは呼吸(空気、湿気の出し入れ)し、かつ調湿できる…

無垢木材の効能

①調湿作用無垢の木には、ある程度まで乾燥すると、周囲の水分を吸放出して自らの水分を保とうとする性質が有ります。例えば周囲の湿度が高い時には空気中の水分を吸収し、空気が乾燥して湿度が低い時には自らの水分を放出することで、常に50%前後の湿度に…

自然素材の恵み

住まいは、古より身近にある建築資材で作ってきました。日本は森林国でしたので、木材を切り出して架構を、土をこねて壁を、土を焼いて瓦を、茅を刈ってきては屋根を、そして木を加工して床を作ってまいりました。それはまさに、全て自然素材で作られており…

ホウ酸が住まいを守る

ホウ酸とは・・・天然に産出する鉱物で、酸素とホウ素が結合したもので、地球上の土中、海中のいたるところに存在する天然素材です。ホウ素は私たちの体の代謝や骨の健康、脳の機能向上にとっても、植物にとっても大切な必須元素です。特に野菜や果実の育成…

風の恵みが住まいにもたらすこと

風通しの良い住まいは何故気持ちが良いと感じるのでしょうか。 人が感じる体感温度は、気温だけではなく、風速や湿度によって変化してしまう極めて曖昧なものです。ちなみに風速が1m/s増すごとに体感温度は1℃下がります。風によって汗が蒸発することによっ…

太陽光の恵みが住まいにもたらすこと

地球が受けている太陽からのエネルギーは莫大なものです。地球に到達した太陽光線の1時間あたりの総エネルギー量は、20世紀後半での世界中で消費されたエネルギーの1年間分にも匹敵するともいわれているほどの恵みを毎日受けているのです。数字にすると…

プランニングの土台

プランニングとは・・・今のところは住まいの間取りや基本計画を決定していくことであり、敷地の情報やクライアントの要望や費用のバランスを取りながら、クライアントの要望から読み取った建物への希望を寸法に変えてゆくことだと思っています。そこでプラ…

日本の木造住宅の構造設計について

構造とは建物を支える骨組みのこと 現在の木造住宅では昔ながらの梁と柱を組み合わせた構造に、耐力壁と呼ばれる地震に耐えるための壁を取り入れた方法で多くの家が建てられています。特に最近では木造住宅の弱点になる接合部(梁や柱の交差するところ)へ金物…